密着レポート:Step2 限定水域講習
限定水域(プールもしくは海の浅瀬)講習では、実際にダイビング器材を装着して潜ります。
まずは、ダイビングの基礎を練習。陸上で器材の役割や扱い方を学んで、器材や水面に安心できるようになったら、水深3~5mくらいの深さまで潜り「耳抜き」や「中性浮力」といった基本的なスキルをゆっくり身につけます。
聞いたことがない言葉が出てきて難しく感じるかもしれませんが、実際にやってみると結構簡単!?
この基礎をしっかり学ぶことで、海洋実習やライセンス取得後のダイビングがぐ~んと楽しめるようになりますよ。
実際にはどんなことを学ぶの?
★ 限定水域講習で身につけられるスキル(テクニック)は…
- ● ダイビングを楽しむときに必ず使う基本的なテクニック
- ● 水中で困ったり問題が起きないようにするための安全テクニック
- ● 万が一何か問題が起きた時に備えた確実な対処テクニック
まずは学科の復習から
学科で習ったことを実際に足が届く範囲の水中(プール・海の浅瀬)で行うのが限定水域講習、海で行うのが海洋実習です。内容のほとんどが学科で学んだことと同じで、それを実際に行動していくのがステップ2~3の内容です。
器材をセッティング
自分が使用する器材のセッティング方法を学びます。インストラクターが説明をしながら丁寧に教えてくれますので、疑問が残らないようになるまで、教えてもらってくださいね。このセッティングでは点検もあわせて行います。 しっかり身につけましょう。
エントリー・エキジット
ビーチやボートからエントリー(※1)する様々な方法を練習します。また、足のつかない深さからのエキジット(※2)方法も練習します。水面で器材を外してからエキジットするよう指示されることもあるので、器材を外す順番も覚えましょう。
BCDの空気の出し入れ
パワーインフレーターを使ってBCDに空気を入れて浮力を確保したり、潜降の時にBCDの空気を抜いたりして浮力のコントロールを学習します。空気を抜く時はバルブが一番高い所に来るように意識すると空気が抜けやすくなり簡単にできます。
適正なウエイト量
水中で中性浮力を取るためには、重すぎず軽すぎない「適正ウエイト」量に調整する事が大切です。BCDから空気を抜き、普通に呼吸をしている状態で、水面が目の高さにくるようにします。リラックスしてゆっくり呼吸しましょう。
水中での呼吸方法
水中でレギュレーターを使用して呼吸法をマスター。普段の「鼻での呼吸」ではなく、口だけでの呼吸となり、「深くゆっくり」と呼吸するのが基本。「ダイビング中は絶対に息を止めないこと」というルールは必ず守りましょう。
圧平衡(耳抜き)
水中では深く潜るにつれて水圧が増すため、圧平衡(周囲の水圧と体内の空間の圧力を等しく保つこと)をする必要があります。代表的なのが「耳抜き」。鼻をつまんで耳の内側に空気を送り込むなどしてスクイズの解消をします。
マスク・クリア
ダイビング中にマスクの中に水が入ってしまったときに、水面まで戻ることなく内部の水を排出することができます。マスクの上部をしっかりと顔に押しつけ、鼻から息を出しながら少しずつ顔を上げるのが基本。マスクの曇りを取るテクニックとしても使えます。
ハンド・シグナル
会話ができない水中で、周囲の人に意思を伝えるために有効なのがハンドシグナル。「OK」「潜降」「浮上」「あっちへいこう」をはじめ、ダイビング中に使える様々なハンドシグナルがあるので、しっかりと覚えて海で使えるように確認しておきましょう。
バックアップ空気源
万が一、水中でエア切れをおこした際に利用するバックアップ空気源の種類を理解し、素早く見つけて確保&呼吸するための手順をマスターします。バックアップ空気源内の水を排出する方法(レギュレータークリア)も学習します。
エアーの管理
水中ではタンク内にあとどれくらい空気が残っているかを残圧計を見てチェックします。チェックした残圧をハンドシグナルでガイドやバディに知らせる方法をマスターしましょう。残圧計を頻繁に確認する習慣をつけることも大切です。
中性浮力
水中を快適に泳ぐためには、浮きも沈みもしない「中性浮力」の状態を保つことが重要です。ウエイトの調整に加え、BCDの浮力の調整、呼吸による肺の体積の変化により、中性浮力を保つためのいろいろな方法と感覚を身につけます。
こちらでご紹介したスキルは、基本的なスキルが殆どですが、この他に水中で困ったり問題が起きないようにするための安全テクニックや、万が一何か問題が起きた時に備えた確実な対処テクニック、そして、器材の洗い方、保管方法など、役立つ方法なども学べますよ。限定水域講習の前に、事前にお渡ししたDVDを再度見ておくと、かなりスムーズに習得できるので、予習しておくことをお勧めします。
密着レポート:器材編
今回、お二人が「オープンウォーターダイバー」のライセンスを取得し、海外撮影ロケまで使用する器材をご紹介します。器材購入をお考えの方は参考にして下さいね。初心者の方でも使いやすいものをセレクトしました。
器 材 | 男 性 | 女 性 |
---|---|---|
BCジャケット | SCUBAPRO CLASSIC ADVENTURE 2 | AQUALUNG ソールi3 |
レギュレータセット | ATOMIC T3 | Bism ホワイトビーンズスペック1 ※リンク先は同モデルでデザインが異なるスペック2になります。 |
オクトパス | ATOMIC B2 Oct | Bism ビーンズオクトパス |
ダイビングコンピュータ | Cressi NEWTON | AQUALUNG カルム |
ゲージ | SCUBAPRO | Bism ビーンズゲージ |
マスク | GULL ヴェイダーBKシリコン | GULL ココシリコン |
シュノーケル | GULL スーパーブリット | GULL レイラドライ SP |
フィン | GULL スーパーミューXX | GULL ミューサイファー |
グローブ | TUSA 3シーズングローブ | TUSA 3シーズングローブ |
ブーツ | GULL GSブーツ | TUSA DB-0101 |
ウエットスーツ | BREAKER OUT CH-199 ワンピース | WorldDive オーダーウエットスーツDC3ワンピース |
マスクストラップ | GULL マスクバンドカバーワイド2 | HELLO KITTY マスクストラップカバー type1 |
リンクの貼っていない商品の詳細に関しましては、お近くの各店舗または、『ダイビングギアマガジン2021-22』でご確認ください。
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- (※1)エントリー
- ダイビングをするために海に入ること。
- (※2)エキジット
- ダイビングを終えて、陸地やボートに上がること。